単身者と家族ありで違う「資産が増えた理由」

気になる「増えた」理由について見てみましょう。20代の単身者では、「定例的な収入が増加したから」、つまり給与などの定収入が増えたため、資産が増えたという人が約半数で1位でした。続いて「株や債券の評価額増」、「配当や金利収入などの投資による資産増」が2位、3位を占めました。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数151、複数回答)

1位    定例的な収入が増加したから    48.3%
2位    株式、債券価格の上昇により、これらの評価額が増加したから    34.4%
3位    配当や金利収入があったから    27.2%
4位    定例的な収入から貯蓄する割合を引き上げたから    22.5%

一方、二人以上世帯の傾向は異なります。単身者では4位だった「定例的な収入から貯蓄する割合を引き上げたから」が二人以上世帯ではトップに。続いて「定例的な収入が増加したから」「配当や金利収入があったから」が同率で並びました。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数46、複数回答)

1位    定例的な収入から貯蓄する割合を引き上げたから    37.0%
2位    定例的な収入が増加したから     30.4%
2位    配当や金利収入があったから    30.4%
4位    株式、債券価格の上昇により、これらの評価額が増加したから    28.3%

単身者では、株式や債券の評価額増、配当や金利収入が2位、3位と、投資による資産増の傾向が顕著でした。一方で二人以上世帯では家族がいることもあり、投資より貯蓄という比較的安定志向が見受けられる結果となりました。

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