20年前の今頃…

今から20年前の2004年10月、新潟県中越地方で震度7を記録する地震があり、死者68人、重軽傷者4700人以上 を出した。この年、米国株式市場は好調で、S&P500採用銘柄の2004年企業業績(1株当たり利益)は前年比プラス23.7%と大幅な増益を記録した。このような過熱気味の景気の熱を冷ますため、米FRBは2004年6月から利上げに転じ、2006年6月まで小刻みな利上げを2年間にわたって続けるものの、株価は緩やかに上昇を続けた。ところが、2008年に100年に一度といわれる大ショックに見舞われた。

2008年9月に米大手投資銀行のリーマン・ブラザーズが経営破たんし、負債総額6000億ドル超といわれた規模の大きさだけでなく、その破たんの要因であった「サブプライムローン」を組み込んだ投資商品が世界の金融機関で広く保有され、リーマン・ブラザーズ破たんの余波が、世界の主要な金融機関に伝播するリスクに市場はおびえた。2008年1月に1400ポイント台だった米S&P500指数は、2009年3月には700ポイントを割り込む。これは1996年9月の株価水準であり、2000年のITバブルで上昇した値上がり分を全て吐き出してしまったことになる。

2004年10月のS&P500は1130ポイント程度の水準にあった。この水準をS&P500が超えていくのは2010年8月のことだ。そして、2011年頃からは、緩やかな上昇相場を続けていくことになる。これは、後に「ゴルディロックス相場(適温相場)」といわれる大きな上昇相場になる。あらかじめ「リーマン・ショック」を予測できるものではなかったにしろ、株価が半値に沈み込むような下落相場は避けられるに越したことはない。そんな20年前に「netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース」に投資した場合と、「リーマン・ショック」後の2014年10月(10年前)に投資を始めた場合、今頃はいくらになっているだろうか? どちらの方が投資効率が高いのだろう?

「netWIN」とは? 明確なビジネスモデルに基づく投資

「netWIN GSテクノロジー株式ファンド」は、「netWIN」の名前が表している通り、インターネットビジネスの勝ち組企業に投資するファンドだ。1999年11月の設定で、後に「ネットバブル」と言われるようになる、1995年~2000年のネット関連ビジネスの急拡大期に企画されたファンドといえる。このファンドの優れたところは、単なる「テクノロジーの発展により恩恵を受ける米国企業」という漠然としたイメージではなく、「テクノロジー・トールキーパー」という明確なビジネスモデルのイメージを明らかにしていることだ。

「テクノロジー・トールキーパー」とは、例えば高速道路の建設業者のように収益機会が建設時の一度だけのような企業ではなく、高速道路の料金所のように通行料という継続的な収入源があり、かつ、交通量が増えると収入増になるようなビジネスを展開している企業をいう。そのような企業には、確立されたブランドがあり、高水準の市場シェアを持ち、商品の価格支配力も強いなどの特長がある。そのように抜きんでた企業に対し、経営陣とのミーティングなどを含めて継続的にモニターし、業界や個別企業の徹底したファンダメンタル分析によって選り抜きの企業をピックアップしているのが「netWIN」だ。