日本に根付いて40年、伝統資産からオルタナティブ運用まで幅広く展開
インベスコと日本の接点は、1960年代にまでさかのぼります。戦後復興を経て高度成長が軌道に乗り始め、投資先としての魅力を増していた日本。後にインベスコと合併する資産運用会社MIMの母体である英国のマーチャントバンク、サミュエル・モンタギューは1962年に日本市場が海外投資家へ開放されたと同時に対日投資を開始しました。
その後、1983年に外資系運用拠点に門戸が開かれてからすぐにMIMは東京に駐在員事務所を開設し、個人向けの日本株式ファンドや海外の年金資金向けの日本株式運用をスタート。2023年に日本拠点の設立から40周年を迎えました。
2024年3月末現在、日本における運用資産総額は約10兆円です。その内訳は債券・クレジット、国内外の株式運用、REIT(不動産投資信託)を含む不動産運用が主です。外資系資産運用会社でありながら、日本拠点における日本株式に投資する運用チームを持つ数少ない企業の1つであり、その運用規模は日本株式アクティブ運用で外資系として大手の一角を占めています。
昨今、オルタナティブ投資の一般化や新しいデジタル資産(暗号資産関連など)の登場など、運用業界を取り巻く環境も変化してきています。こうした中で、「日本で従前、展開しきれてこなかった運用ケイパビリティなど、まだまだ幅広い商品提供能力を持っており、今後も多様化するお客さまニーズを満たしながら業界をリードしていきたいと考えています」と長谷川さんは意欲を語ります。
多様なメンバーが集まって組織横断のネットワーク活動に取り組む
同社では、「ダイバーシティ(Diversity/多様性)」「エクイティ(Equity/公平性)」「インクルージョン(Inclusion/包括性)」の3点を重視した取り組みが行われており、グローバル、ローカルに多様な社員を支える組織横断的なネットワーク活動が存在しています。
日本でも活発に活動している象徴的な例に、女性の活動をサポートするInvesco Women's Network(IWN、インベスコ・ウーマンズ・ネットワーク)やチャリティ活動、ボランティア活動を行うInvesco Cares(インベスコ・ケアーズ)があります。
ほかにも、キャリアに関するアドバイスをもらう場を提供するInvesco Women's Network iMentor Program(インベスコ・ウーマンズ・ネットワーク・iメンタープログラム)という育成プログラムや、日本独自での組織横断的なチームであるCross Functional Team(CFT、クロス・ファンクショナル・チーム)という職場環境の改善に向けた企画や、社員同士がより親睦を深められるイベント、地域社会に貢献する企画など、チームメンバーが工夫しながら企画・実施する取り組みが行われています。