飯田美穂さん(仮名、以下同)は、都内の中小企業に勤める年収400万円の28歳女性。彼氏は若林正樹さんという方で、都内の大手企業に勤める年収600万円の31歳男性でした。
3年間の交際を経て、2人は結婚することに。彼の実家へのあいさつで“お金持ち”の良家であることが判明します。
義両親に盛大な結婚式を挙げてもらい、その後も何かと“世話”をしたい義父によって、“上質な品々”がプレゼントされ、高級料理店に招かれるうちに、すっかり彼女の感覚はマヒしていったのです。それをいさめる彼との間でけんかが日に日に増えてきました。
●前編:“普通”の恋愛結婚だと思っていたのに…義実家で待ち受けていた“衝撃の光景”
彼の堪忍袋の緒が切れて…離婚宣告
「もうキミとはやっていけない。離婚しよう」
結婚して約3年後、美穂さんは正樹さんからこのように告げられました。そんなの義両親が許すわけないと反論したものの、すでに了承済みだといいます。
憤慨する彼女でしたが、すでに彼に対する愛情を失っているうえ、幸いにもまだ子どももおらず、相応の財産分与もするということで、最終的には離婚を受け入れたとのことでした。
ただこの時は、彼女はまだ強気だったといいます。次は義兄のような人を探せばよいだけと思っていたのです。しかし……当然ですが、そのような男性はおろか、年収1000万円の男性にさえ出会うことすら厳しく、彼女は少しずつ離婚を後悔するようになりました。
その一方で、一度ぜいたくを知った彼女は離婚後もぜいたくを止められず、彼というストッパーがいなくなったこともあって、すぐに財産分与で得たお金も使い果たしたといいます。幸い仕事だけは続けていたので生活に困ることはないものの、クレジットカードの支払いに追われる日々を送ることになりました。
「あの時、どんな手を使ってでも離婚を回避すべきでした。そうすれば、制限がある中でも十分な暮らしを続けられたのに……。周囲からの“あわれみの目”が本当につらいです。何とかもう一度、あの環境に返り咲く方法はないでしょうか?」
あれは一種の夢だったと思って、あらためて人生設計をしていきましょう。