まとめ

分散投資を徹底する長期積立投資と失敗を防ぐ投資上限設定

今回はどのような環境下でも有効な“選ばず”“何時でも”株式投資の実行に際して、投資対象の分散以外の成功確率引き上げのための考え方をお話してきました。

1.(長期投資)幅広く銘柄分散した株式ポートフォリオであれば、長期間にわたり継続して投資をすることで、成功確率をさらに高めることを確認いただきました。

2.(積立/分割投資)では、ドルコスト平均法に代表される積立/分割投資は必ずしも運用成果を改善できるわけではないものの、運用開始後の株価下落に対する不安感を軽減するという心理的な効果は大きいことをお話ししました。

3.(自分に合わせた投資)では、十分な長さの投資期間が見込めない場合には、リスク資産への投資比率や金額に上限を設けることが最も効果的なリスク管理手法であることをご説明しました。ただし、十分な長さの投資期間を予定できる場合は、さらに積極的なリスク資産への投資も検討できることをお話ししました。

次回(第7回)は、本連載の応用編として、アクティブファンドも視野に、投資信託を賢く選んで上手に利用することで資産運用の成果をさらに向上させる方法を考えます。