インデックスファンド選びの留意点

全世界株式インデックスファンドを例に

前ページでは、ファンド間のリターン格差のリスクを回避するために、“選ばない”株式投資の実行には、インデックスファンドの利用を基本とすべきと考えました。しかしながら同様の投資対象に投資するインデックスファンドは複数あります。日本株式であってもTOPIXや日経225など複数のインデックスが存在しています。“選ばない”株式投資の実行には、より幅広い銘柄を対象としたインデックスに連動させるインデックスファンドを選ぶことが望ましいと考えます。

“選ばない”株式投資をシンプルに実行する方法の一つは、全世界株式インデックスファンドに投資することでしょう。ところが、全世界株式インデックスファンドでは、主に2種類のインデックスがベンチマークとして利用されています。それぞれの特性を以下の表で比較します。FTSEのインデックスでは、MSCIのインデックスが対象としない、時価総額の約13%に相当する小型株も対象となっており、それが最大の違いとなっています。

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出所:FTSE RussellおよびMSCIの開示情報より株式会社お金の育て方作成

対象の広いインデックスファンド利用で小型株効果

次に2つのインデックスの過去のリターンとリスクをできるだけ長期のデータに基づいて比較します。下表をご覧ください。小型株まで対象とするFTSEの方がリスクはやや大きいですが、リターンがさらに大きくなっています。ご覧いただいている数値は年率ですので、長期間運用した場合の累積で考えると非常に大きな差になります。

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 出所:FTSE RussellおよびMSCIの開示情報より株式会社お金の育て方作成

リターンの差はあくまで過去のものですし、たまたまとも考えられます。しかし2つのインデックスの差が小型株の有無である以上、リターンの違いは次ページでご説明する「小型株効果」によるものと考えられ、同様の傾向は今後も続く可能性が高いと思われます。

(注)当分析結果は、MSCIのインデックスがFTSEより劣っていることを示すものでは決してありません。MSCIも小型株までを対象としたインデックスを公表しています。しかし、国内で商品化されている全世界株式インデックスファンドは、この2つのインデックスのうちのいずれかをベンチマークとするものが大半となっています。