(インデックスファンドの限界)
投資できる銘柄がインデックス採用銘柄に限定されている点です。 例えば日本株市場では、全上場銘柄数と主要インデックス採用銘柄数には大きな差があり、収益機会、例えば後述する「小型株効果」を逃してしまう可能性があります。
出所:公開情報に基づき株式会社お金の育て方作成
この制約を緩和するには、できる限り対象の広いインデックスに連動させるインデックスファンドを利用することです。後ほど全世界株式インデックスを例にお話しします。
(アクティブファンドの限界)
アクティブファンドではインデックスファンドに比べファンド間のリターン格差が大きいため、ファンド選定の良否が運用成果を左右してしまいます。例えば日本株ファンドにおけるインデックスファンドとアクティブファンドのリターン格差は下表の通りです。投資初心者の方々が利用するにはハードルが高いでしょうし、経験豊富な投資家の方々でもファンド選定のために多大な手間と時間をかける必要があります。
したがって、“何時でも”“選ばない”株式投資を実行するには、インデックスファンドの利用を基本とするべきでしょう。
(注)「インデックスファンド」は野村総合研究所Fundmarkによる分類で国内株式/インデックス/TOPIXのカテゴリーに分類される83ファンド。「アクティブファンド」は野村総合研究所Fundmarkによる分類で国内株式/一般/フリーのカテゴリーに分類される235ファンド。「最高」および「最低」は同カテゴリーで最大および最小のリターンを挙げたファンドのリターン。出所:野村総合研究所 Fundmark
ただし、ファンド選定を上手く行うことができれば、アクティブファンドの利用によりさらに高い投資成果を得ることもできます。詳しくは本連載の「応用編」でお話しします。