2024年の新NISA制度スタートまで、あと少し。ところで、新NISAの開始に向けて、2023年のうちに必要な準備はあるのでしょうか? 本記事では、現行NISAから新NISAへの切り替えや手続きについて、「証券口座」と「積立設定」の2つに切り分けて解説していきます。

現行NISAを使っている場合、新NISAの口座開設はどうなる?

まずは「証券口座」について。2023年現在、すでにNISA口座(一般NISAまたはつみたてNISA)を持っている方。結論から言うと……何もしなくても、現在使っている証券会社で、2024年から新NISA口座が開設されます。そのため、「新NISA制度を使うために、口座開設とかの手続きは必要なの?」といった心配は不要です。

少なくとも、楽天証券・マネックス証券・SBI証券のネット証券3社においては上記の対応がホームページにも明記されています。

積立設定に関する手続きは?

次に、「積立設定」について。こちらは先ほどと違って、「証券会社により対応が異なる」が答えとなります。

楽天証券であれば、2023年11月13日から新NISAの積立設定の予約がスタートします。楽天証券のホームページを見ると、以下のような記載があります。

なお、当サービスで事前予約をしない場合でも、現行NISAの積立設定は12/31時点の設定内容で新NISAへ自動で引き継がれます(NISA対象外銘柄を除く)。

つみたてNISAの積立設定はNISAつみたて投資枠へ、一般NISAの積立設定はNISA成長投資枠に引き継がれます。

積立設定の内容を変更しない場合は、予約は不要です。1月以降いつでも積立設定の見直しは可能です。

出所:楽天証券株式会社「11月13日(月)より、2024年1月分の新NISA対応の積立設定の受付を開始いたします!」

例えば2023年現在、楽天証券で「つみたてNISA」の口座を持っており、すでに積立設定をしている場合。2023年12月31日までに設定変更をしない限り、2024年以降は新NISA口座で「引き続き同じ商品を、同じ金額だけ買う」ことになります。ちなみに、積立設定している商品が「新NISA対象外銘柄」であれば、2024年以降は自動購入されません。

つまり、先ほどの証券口座の話と同じで、特に何もしなくても、基本的には「今やっている投資はそのまま新NISAで続けられる」と考えて良いでしょう。