現行NISAを利用してれば、年内の手続きは基本的に“不要”

2023年中に一般NISA・つみたてNISAのどちらかの口座を開設しておけば……特に手続き不要で、同じ証券会社で新NISAをスタートできます。したがって、2023年内に済ませたい準備は「とりあえず一般NISAかつみたてNISAをやってみる」こと。特につみたてNISAは少額で初心者向けなので、練習の意味でもぜひ触れておきたいところです。

一方、すでにNISAでの投資経験がある方は、基本的には準備も不要。新NISAの積立設定について、現時点で対応が未定の証券会社もありますが……基本的には「現在の積立設定は、新NISAでも引き継がれる」ためです。

しかしこれは逆に考えると、「2023年末までに新NISAの積立設定をしておかないと、せっかくの新NISAなのに今と同じ投資しかできない!」とも言えます。

2023年までの「つみたてNISA」では、年間40万円(月3万3333円)まで投資できます。一方、2024年からの新NISAでの「つみたて投資枠」では、投資できる額が年120万円(月10万円)まで拡大します。

せっかくこれほど大幅な投資枠の拡大があるなら、収支に余裕のある方は、できれば2024年から積立額を増やすこともぜひ検討したいところです。そのため、最速で新NISAのスタートダッシュを切り、かつ最大限に活用するためには、「2023年12月末までに、新NISAの積立設定を済ませておく」という行動がベストになるのです。

ここまでの話をまとめると……すでにつみたてNISAの口座を持つ人は、

・2024年になったら、新NISA口座が開設される
・2024年以降、新NISAの「つみたて投資枠」で、今買っている商品がそのまま毎月購入される

となります。そのため、一般NISA・つみたてNISAをやっている人は、新NISAに向けての準備は不要。基本的に、特に何もせず放置でOKですが、積立金額を変えたい方は、2023年内の設定変更が必要となります。