投資について考えすぎないことも大切

投資では、価格を見極めて売買するのがベストです。しかしそれは「理想」であり、ベストなタイミングの判断は非常に困難。安い時に買い、高い時に売るためには相当の知識と経験、センスや運も必要です。だからこそ、「投資について考えすぎず、ベストなタイミングは目指さない」というのも1つの答えです。

投資に限らず、モノを売り買いする上で傾向として言えることは、たったの2つです。

①売買のベストなタイミングはわからない(日々の変動を読める人はほんの一握り)
②長い目で見ると、緩やかに値段は上がっていく(世界経済は緩やかにインフレになる)

投資のタイミングも、この2つを理解した上で戦略を立てる必要があります。

今日買った株式は、明日上がることもあれば、下がることもあります。デイトレードで生計を立てている人ですら、予想が100%当たることはありません。ましてやサラリーマンなど別の本業を持つ人にとっては、そもそも相場を見続けることが不可能です。つまり、ほとんどの人にとって、短期間の値動きはコントロールできないのです。

では、どうすればいいか。コントロールできない部分は、きっぱりと諦めましょう。相場は気にせず、あなたの「買う準備」が整った時点で買う。そして、お金が必要になったタイミングで売る。

つまり相場のタイミングよりも、自分が売買できるタイミングを重視するのです。家を買う時に土地が今高いか安いかは気にせず、「子どもが生まれたタイミングで買う」と決めてしまうのと同じようなイメージです。

昔から「欲しいと思った時が買い時」とはよく言いますが、まさにその通り。仮に買った後に株が下がっても、「ルール通りに買ったんだからいいや」と、自分を納得させることができます。「長期投資して問題ない商品か」だけを見極め、売買タイミングは自分の懐事情で判断する。この考え方を持つことで、迷わず投資することができます。