株式購入後に必ず確認したいコト

株式に投資する場合、事前に「長期投資できるか」を確認することが必要です。具体的に見るのは、大きく3つ。①売上や利益が、過去から大きく下がっていないか。②純資産がプラスで、かつ直近で大きく減っていないか。③お金の流れは正常か。

これらのポイントは、買う前に確認しますが……実は、株式を買った後にも重要なチェックポイントとなります。買ったタイミングでは良い企業でも、今後もずっと良い企業であり続けるとは限りません。

企業の見通しが悪くなれば、株価が大きく下がったり、最悪倒産したりする可能性もあります。このような場合、多少の損が出ても早めに売っておいた方がいいでしょう。言い換えると、「買う時に見たポイント」が変わっていないかを定期的に確認する。これだけで、安心して株式を持ち続けられます。

一方で、企業分析は本気でやり出すとキリがありません。理想を言えば年4回発行される「四半期報告」をチェックし、その度に今後の見通し(利益を出し続けられそうか等)を判断するのがベストです。

しかし専業のトレーダーでもない限り、そこまでの分析は難しいでしょう。したがって、投資した後の企業分析は2〜3年に1回でOKです。この再分析の時に疑問に思うポイントがあれば、その要因を調べてみるのです。

例えば直近の利益が減っていても、たまたまその年に集中して事業に投資している……といった一時的な要因があるかもしれません。売上高や利益が減っていても、一時的な要因であれば、また回復する可能性があります。

そのような判断なら、売らずに持ち続けるという選択となります。しかし2〜3年ぶりに分析をしてみると、売上高も利益も減っている。特に理由が見当たらなかったり、理由があっても回復しそうになかったり……といった場合は早めに売り、別の株を買うことも考えましょう。