債券に投資するなら最低限理解したいコト

国債や社債など、債券に投資する時は、ここまでに説明した金利と債券価額の関係性をしっかり理解しておく必要があります。

某債券を購入した後、金利が上がるようなことになれば、恐らく購入した債券の価格は下落しているはずなので、償還前に売却すると、売却損を被る恐れが強まります。

金利と債券価格の関係は、恐らく金融機関で働いている人たちにとっては当たり前の話ですが、冒頭の金融庁調査の結果からすると、恐らく金融リテラシーを持ち合わせていない人にとっては、意味不明ということになってしまいます。

これは非常に怖いことです。世にはたくさんの債券型投資信託が存在します。投資初心者だけれども、「債券型投資信託なら、何となく安全性が高そうだから」という理由で投資している人も少なくないでしょう。

しかし、たとえ債券型投資信託であったとしても、金利水準が上昇傾向をたどれば、組入債券の債券価格が下落し、基準価額が値下がりすることも十分にあり得ます。本来なら、その点を理解していないと、債券型投資信託を買うことはできないはずなのです。

複数の資産クラスに分散するにあたって、ポートフォリオに債券、もしくは債券型投資信託を組み入れる方もいらっしゃるでしょう。今後債券、債券型投資信託の購入を検討する場合は、金利と債券価格の関係をしっかり頭に入れておくことをおすすめします。