■ボーナスを充ててはいけないもの

ボーナスは宝くじのように「当たり」でもなければ「ご褒美」でもありません。労働の対価として入ってくる賃金の一つだと思えば、全てを散財に使っては危険なことはわかるはずです。ボーナスを充ててはいけないものの1つ目は「生活費の補てん」です。ボーナスで 何とか食いつなぐような家計は危険。すぐに根本からの見直しが必要です。2つ目は「必須の特別支出の支払い」です。ボーナスがなくなったとしても支払わなくてはならないものはボーナス払いにしてはいけません。まとまった額のかかる帰省なども「ボーナスが少ないから今年は帰省しない」というわけにはいかないのなら、やはりボーナスに頼りすぎないようにしましょう。

住宅ローンや自動車ローンのボーナス払いも注意が必要です。ボーナスを充てて支払うことで毎月の負担は減りますが、その分月給がほかの支出に回りやすく、生活サイズが大きくなりすぎることがあります。ボーナスがなくなっても払い続けられるかをよく確認しておきたいところです。

【ステップ3-1】特別支出積立の予算を作る

■この先の特別支出の予算を立てる

第2章の【ステップ 2-1】で昨年の特別支出を洗い出しました。今回の【ステップ 3-1】ではそれを基に、この先の特別支出の予算を立てて積立額を決めていきましょう。この特別支出の積立金はあくまで「先取りでよけておくお金」です。このお金を預金だと考えていると、「貯めたはずがなくなった」となってしまうので、教育費や老後費用などの中長期的な預金とは別の口座に積み立てていくことをお勧めしています。また、積み立てやすいように、次ページの表に記載する際の金額の端数は100円単位・1,000円単位などを切り捨ててしまって構いません。