「それが平等」義母の言葉に堪忍袋の緒が切れる

手土産1つなく、私の用意したおせちをつまみ代わりに夫が正月用にと取っておいたワインをほぼ1人で空け、気が付けばリビングのソファで高いびき。うらやましいご身分だと思いました。加えて、私たち夫婦は甥にお年玉まで渡しているのですから、義妹にとってはまさに“実家パラダイス”でしょう。

しかし、その程度ならまだ我慢ができました。私の堪忍袋の緒が切れたのは、相続対策のセミナーに出かけた義母が、義妹と甥にそれぞれ年間110万円の暦年贈与をすると言い出した時です。「相続税や贈与税が見直されて、有利な暦年贈与ができなくなるかもしれないそうなの。だから、すぐにでも始めておいた方がいいと言われたのよ」。

早めの贈与は結構ですが、なぜその対象が義妹と甥なのか。夫が問いただしたところ、義母はこう言ってのけたのです。

「だって、あなたたちはこの家にタダで住んでるわけだし、将来はこの家を相続するわけでしょ? 跡継ぎもいなくて香織さんは家のことしかしていないのに、瑤子は陽翔を抱えて毎日必死に働いている。だから、現金はできるだけ瑤子に残してあげたいの。それが平等というものでしょ?」

これには私も夫も、開いた口が塞がりませんでした。

●「二度と顔も見たくない」義妹がまさかの行動に! 続きは後編【子供の世話を押し付け「やりたい放題」の義妹が男と失踪!? 衝撃の末路】で紹介します。

※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。