2年前まで夫の実家で義母と同居していた竹内香織さん(仮名、38歳)。子供がおらず当時専業主婦だった香織さんは、近くに住む夫の妹・瑤子さんが仕事で忙しいこともあって、瑤子さんに代わり熱を出した甥のお迎えに保育所まで足を運ぶなど何かと世話をしていました。
瑤子さんの夫は海外赴任中で、1人で仕事をしながら子育てするのは大変だと香織さんは理解を寄せつつも、都合も聞かずにいつも厄介事を押し付けてくることや、そんな瑤子さんを殊更に甘やかす義母に対し、徐々に怒りを募らせていました。
そんなある日、驚くべきことを義母が言い出したのです……。
●信じられない言葉に怒り爆発!
※前編【「跡継ぎ」産まぬ嫁に義母が信じられない一言…まさかの仕打ちに絶句】からの続き
我慢できず賃貸マンションに転居
同居する義母は義妹に甘く、厄介事を引き受けては嫁の私に丸投げする。そんな毎日にいい加減嫌気が差していた頃、長男の嫁である私の堪忍袋の緒が切れる決定的な出来事が起きました。相続対策セミナーに出かけた義母が、義妹と甥にだけ生前贈与をすると言い出したのです。しかも、「跡継ぎもいなくて家のことだけしている」と言われ、私は将来義母のお世話をするどころか、義母と同じ家で同じ空気を吸いながら生活していくのもつらいと感じるようになりました。
意を決し夫に打ち明けたところ、夫は苦笑しながら「実の息子の俺でもそう思うよ」と言ってくれました。そして、こう続けたのです。
「この家、出ようか。お袋は子供の頃から瑤子、瑤子と言って瑤子ばかりかわいがってきたんだから、俺じゃなくて瑤子と暮らせばいいんだよ」
そうと決めたら決断は早く、翌月には夫の実家を引き払い、夫の会社近くの賃貸マンションに移りました。私たちが暮らしていた実家の2階の半分もない広さで、家具や荷物をだいぶ処分しなければなりませんでしたが、義母や義妹の干渉を受けない生活は解放感がありました。私は若い頃から習っていたフラワーデザインの技術を生かし、近くのフラワーショップで週3日ほど働くようになりました。