相談者のプロフィールとお金データ

【吉田 健さん(仮名)プロフィール】
・年齢:58歳
・都道府県:東京都
・家族構成:妻(43歳)、子2人(高校1年生・中学2年生)
・職業:会社員

【寄せられたお悩み】
「大学卒業以来続けてきた会社員生活ですが、定年が延長されて少なくとも7年後の65歳まで今の会社に勤務できることになっています。65歳以降は未定です。妻は結婚して以降、ほぼ扶養に入っていたままパート勤務です。今後の子供たちの教育資金や夫婦それぞれの両親の介護のことはもちろんのこと、夫婦の将来の老後資金が気になっています。老後資金として夫婦の公的年金があり、他に私の退職金や企業年金、妻のiDeCoもあります。老後の収入と支出についてある程度は予測できているはずですが、私たちの場合、夫婦の年齢が離れています。妻はちょうど15歳年下。今後について同年代の友人に聞いてみようにも周りは年齢差があまりない夫婦ばかりで、私たち夫婦にもあてはまるかどうかもよくわかりません。年齢が近い夫婦との違い、気をつけておきたい点について知りたいです」

【お悩みの論点】
①年の差夫婦の老後資金を考えるポイントを知りたい
②先に亡くなる可能性の高い自分がいなくなった後の妻の生活について
③今後の収入・支出面で知っておいた方がよいことはあるか

資産状況や月々の収支内訳

世帯の金融資産額:3000万円
内訳
預貯金:3000万円

収支
<収入>
・世帯の毎月の手取り収入:80万円(妻のパート収入8万円を含む)
・手取りの年収:960万円
<支出>
・毎月80万円

<支出内訳>
住居費20万円  、水道光熱費4万円、食費7万円、交通費3万円 、通信費5万円、貯金10万円、iDeCo2万円※1、趣味5万円、交際費4万円、その他20万円(子供たちの教育費)

※1 妻のみ加入中

15歳下で扶養に入っている奥様やお子さんたちと暮らす吉田さん。教育資金に老後資金、これから先なにかと大きな支出が発生しそうな家計のなか、7年後には定年を迎えるご予定ですね。そうなれば、今と同じ収入が期待できなくなる可能性もあるかもしれません。

しかも、吉田さんご自身もお気づきのように、年齢差のあるご夫婦はそうでないご夫婦に比べ、年金制度などで知っておくべきポイントもあります。そうした注意点も含めて、解説していきます。