・きっかけはホロコースト…73歳KISSジーン・シモンズが成功できた理由
日本はアニメ先進国です。1917年に下川凹天の『芋川椋三(いもかわむくぞう) 玄関番の巻』が日本初のアニメ作品として誕生し(※諸説あり)、1963年に『鉄腕アトム』がテレビで放送されました。30分のアニメ作品を毎週テレビで放送するのは世界で初めてでした。
現在まで日本のアニメ市場は拡大し続け、海外にも展開を始めています。日本に“聖地巡礼”する海外ファンも増えてきました。
8月26日は「訪れてみたいアニメ聖地88」が初めて発表された日です。今日は日本のアニメ市場に注目してみましょう。
ファンによる「聖地巡礼」がブームに
「聖地巡礼」とは、もともと宗教上の重要な場所に信者が赴くことをいいます。弘法大師に縁のある寺院などを巡る「四国八十八カ所巡礼」もその1つです。
しかし近年、聖地巡礼はアニメなどのファンが作品の舞台やゆかりの場所に訪れることも指すようになりました。このようなアニメ聖地巡礼は年々増加し、地方経済にとって無視できない存在になっていきます。
それを背景に2017年8月26日、アニメツーリズム協会が国内外のファン投票を基に「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」を発表しました。初回の2018年版から最新の2022年版まで、これまで計5回発表されています。
【「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」の例】
出所:アニメツーリズム協会
アニメツーリズム協会は地域の観光推進などを目的に2016年に設立された団体です。海外にも認知が広がる日本のアニメを武器に、さらに訪日観光客を増やす狙いがありました。新型コロナウイルスがなければ、インバウンド消費はさらに増えていたかもしれません。
11~12世紀ごろ、キリスト教徒による聖地巡礼ブームが起こり、多くの信者がヨーロッパ中を巡ったとされています。日本のアニメ聖地巡礼も同じように盛り上がるとよいですね。