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8月25日は米国のハードロックバンド「KISS(キッス)」のベーシスト、ジーン・シモンズの誕生日。ジーン・シモンズは派手なメイクと火吹きパフォーマンスなどでセンセーションを巻き起こしてきた、KISSのオリジナルメンバーの1人です。ロックアーティストとしてだけでなく実業家としても知られ、2016年には『ミー・インク』という自らのビジネス哲学を伝える書籍が日本でも出版されています。

母はホロコーストの生き残り

ジーン・シモンズは1949年8月25日にイスラエルのハイファに生まれた、ハンガリー系ユダヤ人です。彼の母はナチスの強制収容所にいたことがあり、家族の中でのただ1人の生き残りでした。1958年の父母の離別を機に、ジーンは母と共にニューヨークに移住。新天地では努力すればイスラエルでは成し得ない成功をつかめることが、才気あふれるジーンを奮い立たせました。彼はとにかく勉強し、その傍らで音楽活動を続けます。1970年に現在も活動を共にする同じユダヤ系アメリカ人のポール・スタンレーと出会い、1974年にKISSとしてレコードデビューを飾ったのです。

成功の陰にリスクマネジメントあり

ジーンは『ミー・インク』で経験から培った独自のメッセージを発しています。

シラフでいろ!

ジーンはホロコーストの生き残りだった母から、生き抜くことの大切さを教わったといいます。「成功したければ、シラフでいろ!」という彼の言葉は、「アルコールやドラッグなどに時間や健康を奪われてはいけない」というメッセージです。ロックアーティストの中には優れた才能があってもアルコールやドラッグで早世したり、音楽業界から去ったりする人がたくさんいます。実際、KISSにもドラッグ中毒になったメンバーがいたほどです。

しかし、ジーンはドラッグやアルコールを避け、健康でいることを大切にしてきました。たとえ同じバンドのメンバーだったとしても、ドラッグ依存の人とは付き合わないようにしています。ホロコーストで死と隣り合わせの状況を生き抜いた母親の体験を思うと、ドラッグに依存して命を削る人に同情する気にならないのでしょう。