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現在日本には42社の生命保険会社があります(2022年4月1日時点)。その中で最も古い歴史を持つのが「明治安田生命」で、1881年7月9日に日本で最初の近代的生命保険会社として誕生しました。歴史は実に141年に上ります。

明治安田生命の誕生日にちなみ、今日は日本に初めて近代的な生命保険会社が誕生した経緯と、保険が加入者全員を守ることができる仕組みについて押さえましょう。

福沢諭吉門下生と銀行王が創業

明治安田生命は「明治生命」と「安田生命」という2つの生命保険会社が合併して誕生しました。

日本で初めて誕生した近代的な生命保険会社は旧明治生命です。福沢諭吉が書いた『西洋旅案内』で生命保険が日本で初めて紹介され、1881年に福沢諭吉の門下生である阿部泰蔵(あべ・たいぞう)が設立しました。

旧安田生命は“銀行王”とも呼ばれた安田善次郎によって設立されます。創業こそ1880年と旧明治生命に先んじていましたが、当初は賦課(ふか)式保険と呼ばれる保険を取り扱っていました。近代的な生命保険会社に生まれ変わるのは1894年です。

両者は2004年1月に合併し、明治安田生命となります。保有契約高シェアの4位と5位が合併し国内2位の保険会社が誕生するということで、当時大きな話題を集めました。特に団体定期保険(※1)や団体信用生命保険(※2)で大きなシェアを握ることから公正取引委員会から評価を受けましたが、これらの加入者は容易に取引先を変更できること、他に競争事業者が複数いることなどから独占禁止法には抵触しないと判断されています。

※1.団体定期保険:企業など、一定の共通した性格を持つ集団を一括して保障する保険。集団的な取り扱いとなり、保険料は一般的に割安。

※2.団体信用生命保険:住宅ローンなどの債務者が完済前に死亡などの状況となった場合、未返済部分に相当する保険金を債権者に支払い債務を消滅させる保険。団信とも呼ばれる。