次にチェックするポイントが、大きく書かれているグラフ、基準価額・純資産の推移になります。このグラフでは2つのポイントをチェックします。

 

出所:筆者作成

まず1つ目のポイントは塗りつぶされた面グラフになります。この面グラフは、ファンドの資産の残高(純資産総額)を表しています。ですので、一般的にはファンドを購入した人のお金が積みあがって行き、右に行くほど残高は大きくなっています。もしこれが右に、年を経過するほど下がっている場合は、このファンドは、購入される方よりも解約される方が多いことになります。残高が少なすぎたり、解約が多いということは毎月売っていかないと行けないので、ファンドとしては運用が難しくなります。減っているからと言って、必ずしも悪いファンドではありませんが、減少傾向かどうかは一応チェックしておきましょう!

2つ目のポイントがチャート、線グラフになります。多くの場合、2本の線が引かれています。ラインチャートと呼ばれファンドの価格(基準価額)などの終値を繋げた線で、値動きがわかるようになっています。1本目はベンチマーク、つまり比較対象の値動きを示すチャート。もう1本がファンドの運用結果になります。ベンチマークがない場合は、1本のみになります。

その2本の線をチェックしてみましょう。ベンチマークとファンドの成績、どちらが良い成績でしょうか? バランスファンド以外のファンド、特に株式のみに投資するファンドや、債券のみに投資するファンドの成績を見る場合には、このベンチマークに注意しなければいけないのです。

実はベンチマークは2種類あることも!

実は、まったく同じ投資対象・構成であってもベンチマークが2種類あるんです。不思議ですよね。すべてのベンチマーク(指数)にあるわけではないのですが、【配当込み】の指数と【配当抜き】の指数があります。

株価指数といわれるように、株価のみを平均化したものが一般的ではありますが、保有する資産(株式や債券)から配当金を受け取り再投資に回しますので、株価のみの指数だと配当分ズレが生じるわけですので、【配当込み】の指数も必要なんです。

実際の比較をしてみましょう。例えば、TOPIX(東証株価指数)の場合ですと、表のような結果になっています。

 

配当ある、なしで、実は年2%以上の差がついているんです。2%って小さいように思えるかもしれませんが、預金金利から考えると、かなり大きな差です。
※外国株式についても、【配当込み】と【配当抜き】で、2%ほどの差がついています

実際のみなさんの運用は配当を再投資しながら運用されているので安心していただいて大丈夫なのですが、私たちがファンドの良し悪しを判断する場合、すごく不都合が生じます。配当抜きの指数と比較されると、ファンドの運用がうまく行っているように見えてしまいます。

インデックスファンドの場合は、ベンチマークに沿って運用されていますので、あまり気にしなくても大丈夫ですが、アクティブファンド場合は、ベンチマークより良い成績に見えても、それが【配当抜き】の指数で、実は【配当込み】には負けていた、というのは非常に多い話なのです。気を付けてチェックしましょう。