前回では、どんな商品に投資しているかわからない方のため、ファンド商品名の見方と、3つある書類のうちの1つ、目論見書(投資信託の説明書)から、ファンドの具体的な商品性を確認する方法をお伝えいたしました。
今回は、残る書類の2つ、月次レポート(マンスリーレポート)と、運用報告書について解説いたします。特にマンスリーレポートの見方を知れば、毎月が楽しくなると思います。
マンスリーレポートで定点観測!
各社によって名称は、マンスリーレポート、月次レポート、月次報告書など、まちまちですが、毎月の運用状況が書かれたものになります。ちなみにですが、マンスリーレポートは運用会社にとって必ず作成しなければいけない書類ではないため、必ずあるとは限りません。とはいえ、ほとんどのファンドで作成されていますので、ご安心ください。
マンスリーレポートが掲載されている場所は?
企業型確定拠出年金(DC)やiDeCo(個人型確定拠出年金)の場合は、確定拠出年金にログインしたサイトで確認できます。一般の口座やNISAなどで購入したファンドの場合は、購入した金融機関や、各商品の運用会社サイトで確認することができますが、確定拠出年金専用ファンドの場合は、運用会社では掲載されていないことが多いので、運営管理期間のサイトでご確認ください。
マンスリーレポートでは、どんな投資をしているかをチェック
日本株式や世界株式などの場合は、4つの点に注目しています。まず初めにチェックするのは、ファンドの特色です。どんな指数をベンチマークとしているか確認いたします。
<例>◆ファンドの特色
・主な投資対象……………海外の株式
・ベンチマーク……………MSCIコクサイ・インデックス(円換算ベース、配当込み、為替ヘッジなし)
・目標とする運用成果……ベンチマークに連動する投資成果を目指します。
TOPIXや日経平均など聞きなれた単語以外にも、○○指数・○○インデックスなど、聞きなれない言葉があるかもしれません。わからない場合は、前回ご紹介した目論見書でチェックするようにしましょう。