がんと介護に備える土台を「つみたてNISA」でつくる
以上のがんと介護の相場観をあわせて考えると、「70~80代までに800万円」、これががんと介護に備える大きな土台になると思います。
そして、この土台づくりにピッタリなのが、「つみたてNISA」です。なぜなら、税制改正によって、2042年まで投資可能期間が延長されたこともあり、今からでも年間40万円の非課税枠を20年分作れる訳ですから、40万円×20年で800万円。「つみたてNISA」を40代や50代から始めても、ちょうど良い金額が70代や80代に余裕を持って準備ができる、という計算になるのです。
もちろん、「保険」でがんや介護に備える、という考え方もあると思います。でも、40代や50代の人が70代や80代を見据えると、がんや介護は「万が一」ではなく、「2人に1人」や「4人に1人」のリスクです。それに老後は、がんや介護も含めて、何が起こるか分かりません。あらゆるリスクに「保険」で備えようとすると、お金がいくらあっても足りませんし、他の用途にも使えません。
であれば、「つみたてNISA」で、がんや介護に備える土台をつくり、老後のリスクに柔軟に対応できるようにする、そんな風に考えれば、「長期投資が前提だけれども、いつでも売れる」という「つみたてNISA」の使い勝手の良さが、40代や50代の人の選択肢を増やすことになるでしょう。
そして何よりも、今回ご紹介してきたことは、まさに私が50歳から「つみたてNISA」を始めた理由です。実際に「つみたてNISA」をやってみると、つまり、長期・積立・分散投資を実践してみると、割とうまく資産形成できることが分かりました。ですから、20代や30代の若い世代の人ばかりでなく、私と同じ世代の皆さんにも、ぜひ、「つみたてNISA」を始めて欲しいのです。そして、皆さんも「つみたてNISA」の投資経験や成功体験を、ご家族や同じ世代の友人や知り合いに伝えて欲しい、そんな風に思っています。
最後に、手前味噌になってしまいますが、今回の記事の内容に、「つみたてNISA」をやるべき理由をもう一つ加えてまとめた、8分程度のYouTube動画を紹介します。1年前に収録したものですから、統計数字等は多少違う部分もありますが、言わんとしていることは同じです。
YouTube動画:40代、50代が「つみたてNISA」をやるべき2つの理由
一緒につみたてNISAの輪を広げましょう! この私の想いにご賛同いただける方は、この記事とともにYouTube動画も拡散いただければ幸いです。