自動運転技術の今後

政府は2025年までに高速道路での完全自動運転化を目指していますが、課題も山積みです。例えば、自動運転車が交通事故や交通違反を起こした場合の責任の所在など、細かな法整備が必要です。

また、完全自動運転化により職を失う人々も生じるでしょう。タクシーやバスの運転手、運送ドライバーなどです。

社会全体で自動運転の未来、そして安全な環境づくりについて考える必要性が迫っています。自動車を運転しないからと言って無関係な話ではありません。

投資信託の中には、自動車メーカー、部品メーカー、半導体企業、通信事業者など自動運転技術に関わるさまざまな業種を組み入れた銘柄もあります。

こうした銘柄へ投資すれば、自動運転技術への支援はもちろん、発展にともなう恩恵を受けられる可能性もあります。

事実、自動運転関連銘柄はその基準価格、総資産額ともに大きく成長しています。まさに有望株と言えるのかもしれません。

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自動運転は、間違いなく私たちの生活に新しい価値をもたらしてくれるでしょう。その未来はすぐそこに迫っています。

新しい技術を搭載した自動車をいち早く試したい方は、車の乗り換えを検討するかもしれません。また、職種・業態によっては大きな影響を受ける方もいることでしょう。

自動運転には乗り越えるべき課題もあるものの、交通事故の減少に大きく役立ってくれるのではと期待しています。

参照元
※1 平成17年警察白書 第1章第1節「交通事故との闘いの軌跡」
※2 平成29年交通安全白書 第1節第1編 陸上交通 第1部道路交通 第1章道路交通事故の動向 第1節「道路交通事故の長期的推移」
※3 米国自動車技術者協会(SAE)による定義

 

執筆/近藤あやこ
フリーライター・編集者。元生命保険会社勤務・FP保有。
結婚・出産を機に将来のお金に不安を感じ、投資を始める。マイルを使った海外旅行が至高の楽しみ。