直販の強みを活かしアクティブファンドの魅力を伝えたい
――ミダックは足元の株価も順調ですね。インデックスファンド全盛の中、こうした成長性の期待できる企業を見つけて投資をするアクティブファンドは、その価値が問われる環境になってくるのでしょうか? また、このファンドは直販限定ですが、直販ならではの良さなども教えてください。
株式投資はもともと個別企業に投資するもので、アクティブ運用で利益を狙おうというのはあるべき姿ですし、私たちはその社会的な意義や投資の楽しさも含めてきちんと伝えなくてはいけないと思っています。
直販というチャネルだからこそできることを試行錯誤しながら、お客さまと直接つながりを持てる利点を活かして、セミナーでご説明したり、コロナ禍で直接お会いできない今は動画でファンドマネジャーが月次運用報告などを実施したりといった取り組みを積極的に行うようにしています。
――月次運用報告では、売買された銘柄名まで記載されています。コロナ禍で企業の変化が加速している中、ドラスティックに売買されているのを一緒に体験できるようで、心躍りました。
そうですね。ただお金を投じるだけというよりも、ファンドの値動きや規模が大きくなっていく様子を一緒に体感していただくほうが投資体験としてもずっと面白いはず。そこを感じていただけるよう、さまざまな角度から積極的に働きかけていきたいところです。
――古賀さんが思うファンドマネジャーの仕事の面白さや必要な資質など教えてください。
自分で予想した未来に対して投資を行い、その成果が返ってくる、というところがこの仕事の一番の醍醐味です。
一方、必要な資質は「探究心」でしょうか。
私たちの仕事は未来を予想して企業の付加価値を追求することなので、判断のための材料をどんなに集めてもこれで十分とはいきません。持てる時間やリソースの中で、自分が納得するまでどこまで追い詰められるか、も重要ですね。
――最後に、受益者や読者の方にメッセージをお願いします。
純資産約8億円というまだまだ小規模なファンドですが、受益者の皆さまに支えられ、約2年半でしっかりした足取りで進めるようになりました。
これからどんどん大きくなる、将来が楽しみなファンドになってきていると感じています。ぜひ一緒に成長していくことを愉しんでもらえれば幸いです。
■インタビューを終えて
穏やかで謙虚な佇まいの古賀さんはまさに「ジェントルマン」。誰よりもお客さまの側に立って運用する古賀さんのファンドへの一途な情熱は、直販という“庭”を得て花開いたとも言えそうです。同ファンドがどこまで大きく育つのか、見守っていきたいところです。