全体を見て:「インデックス<アクティブ」の福岡銀行

販売件数1位は日本株のファンドであったが、2位のベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンドや、3位のひふみワールド+は世界の株式に投資するファンドだ。投資信託全体では外国株式ファンドへの資金流入が続いているが、福岡銀行でも外国株式の人気が高いことがわかる。

さらに販売件数上位にアクティブファンドが多いのも特徴だ。福岡銀行では指数に連動する運用成果を目指すインデックスファンドよりも、指数を上回る運用成果を狙うアクティブファンドに力を入れていることがわかる。

ここに注目:J-REIT型ファンドへの注目が次月も続くのか

4位、7位、10位にはJ-REIT(不動産投資信託)に投資するファンドがランクインしている。4位のJ-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)は、国内のJ-REITに投資し、安定的なインカムゲインの確保と投資信託財産の中長期的な成長を目指すファンドだ。

2月の運用成績は5.55%と好調だった。米国の追加経済対策による景気回復や新型コロナワクチン普及による経済正常化に対する期待が高まり、株式市場に比べて出遅れていたJ-REIT市場に資金が流入したからだ。

ただ、主要各国の金利が上昇していることはJ-REIT市場にとって逆風となる。3月も引き続き販売件数上位になるのかどうかに注目している。