積立投資で小さな失敗を経験してこそ、投資と上手く付き合える
最後に一つ、これも投資を始める上で大切なことをお話しておきたいと思います。投資するにあたっては、軍資金を貯めてまとまった金額で投資するのではなく、「少額から」始めることです。
その理由は投資に関しては、人間の自然な気持ちは間違いを犯す可能性が高いからです。よく「短期的な値動きに一喜一憂してはいけない」と言われますが、現実にはなかなかそんな気持ちにはなれません。おそらく今まで投資の経験のある人で一度も失敗したことがないという人はほとんどいないでしょう。誰もが何らかの失敗は経験していると思います。
でも投資金額が少額であれば失敗したとしても、大きなダメージにはなりません。でも損をしたということは金額の大小にかかわらず反省を促してくれます。ですから、小さな失敗を恐れる必要はありません。というよりもむしろ、私は小さい失敗は大いに経験すべきだと思います。年配の人が陥りがちな典型的な失敗が、それまでまったく投資の経験がないにもかかわらず、退職金などのまとまったお金が手に入ったことでいきなり投資をするという行動をとってしまうことです。
まさに「積立投資」で構わないので、少額からスタートして、失敗を体験することが投資を始める上で大切なことだと思います。