マネープランは人生プラン 夫婦で理解し取り組もう
このご夫婦の場合、ご主人が事前に熱心な情報収集をしていましたが、相談には奥様と一緒においでになりました。当社に相談に来られるお客さまの中には、家計管理や資産運用はどちらか一方が担い、「パートナーは無関心だから」と一人で来店する方も多いです。
こうしたご家庭は、相場が好調なときは問題ないのですが、含み損が出るような局面になるとパートナーの猛反対に遭って運用をやめてしまうようなケースも残念ながら見られます。
マネープランというのは人生設計そのものです。目標や長期的な計画を夫婦で共有するほうが継続しやすく、成果もあがりやすいものです。金融商品の仕組みやリスクも理解し、お互いが納得してスタートすればずっと続けやすいですし、途中で意見が対立することもなく、家計の管理もスムーズになります。
若いカップルはもちろんですが、どちらか一方だけが管理している中高年のご夫婦も、改めてパートナーとお金やライフプランについて話し合ってほしいですね。私たちのようなアドバイザーとの相談の場に同伴するのも、興味を持ってもらうよい機会になると思います。
前田さんのケースでも、奥様の由佳さんは資産運用については全く分からないとのことでしたが、つみたてNISAや投資信託の仕組みについてご説明し、夫婦で資産形成していく大切さをお話ししました。すると「この話をきょうだいや友達にも聞かせたいから、紹介してもいいですか」といううれしい反応がありました。
若いうちから家計管理を学び、少しずつでも資産形成を始めれば、子育てや住宅購入などで出費が増える時期もラクに乗り越えられます。ぜひ同世代の方々にこうしたメリットを広めていただきたいですし、当社でも若年層へのアピールに一層力を入れていきたいと考えています。