上昇局面で強みを発揮した、いま話題の「レバレッジ型」

次に②の期間で騰落率が高かったものを上から並べてみると(表2参照)、一転して「グローバル3倍3分法ファンド」の1年決算型と隔月分配型が1位、2位に並んだ。

3位にも「財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)毎月分配型」が入り、こちらは日興アセットマネジメントの商品がベスト3を独占する格好となった。

また、上位のファンドを見てみると、アロケーション型ではなく、固定型のバランス型ファンドが多い印象もある。下落を抑えるために高リスク資産の比率を下げれば、その後のリバウンドを取りにくくなってしまうということだろう。

もっとも、それぞれの騰落率をより詳細に見てみると、ファンドごとに特徴が出ているのも分かる。例えば、①で1位、2位の「しあわせの一歩」「投資のソムリエ」は、②において3%弱の上昇となった一方、4位の「ダブル・ブレイン」は0.14%の上昇にとどまった。

最後に①②を合わせた騰落率が高かった順に並べたのが表3だが、ここでも「しあわせの一歩」「投資のソムリエ」がそれぞれ1位と2位。少なくとも今回のコロナショックにおいては、この両ファンドの仕組みがうまく機能したと言えそうだ。

もちろん、この短期間の値動きだけでファンドの優劣を決めることはできないが、相場が大きく動く局面には、その特徴が顕著に出るのも事実。今後の商品選択の参考材料の1つにしてほしい。