成績が上がらない理由を見つけるたび、お金で「穴」をふさいだ
「また新しい先生? ところでさ、今日はオレ、どこの塾に行けばいいんだっけ?」
小学6年生だった息子にそう聞かれたとき、真理子さん(仮名・46歳)は当時、答えに詰まったといいます。
月・水・金・土は大手塾、火曜日はその系列の個別指導教室、木曜日はオンライン教材。日曜には志望校別特訓と“合格請負人”と呼ばれる家庭教師が自宅に来ます。なんと真理子さんは、さらに別の個別指導塾にも申し込み、併願校選びのチュートリアルと自習室の利用権を確保していました。
どれも、申し込んだときには必要だと思ったものばかりだった、と真理子さん。「これで息子の成績が上がるかもしれない」と、藁にもすがる思いだったといいます。
しかし気づけば、大手塾の授業料とは別に、毎月何十万円もの教育費が消えていました。6年生の夏、5週間で50万円以上の引き落としがありました。
「当時の私は、息子の成績が上がらない理由を見つけるたびに、お金で『穴』をふさいでいました。大手塾で出される怒涛の宿題が終わらないから個別指導塾で解いてきてもらい、算数が上がらないから家庭教師、テストの直しができないから専門オンライン教材。全部、理由があったんです」