理解しておきたい注意点は?
一方で、購入前に知っておきたい留意点は次の通りだ。
・組入れ上位銘柄の比重が大きく、また投資セクターも、現状はハイテク関連への偏りがある。少数の大型ハイテク株が調整局面に入った際は、ファンド全体の基準価額への影響が相対的に大きくなりやすい。
・原則として為替ヘッジは行わない。基準価額に対する為替要因の寄与度は相応に大きく、円相場の動向が影響を与えている。
・米国の金利政策・市場動向に大きく影響を受ける
・同じ米国株式インデックスに連動するファンドでも、NYダウ連動型よりもグロース株の比重が高くなる
続いて商品のパフォーマンスを紹介する。 騰落率は以下の通りだ。
・1年 36.50%
・3年 95.90%
・5年 170.00%
ここまでの情報を踏まえ、投資の向き・不向きは以下の要素を参考にすると良いだろう。
<向いている人>
・米国企業500銘柄に投資したい人
・時価総額加重方式のインデックスファンドを支持する人
・米国の成長に期待し、長期で米国市場のリターンを取り込みたい人
・為替の変動リスクを許容できる人
<向いていない人>
・インデックスの上位銘柄の値動きに全体が左右されやすい点が気になる人
・組み入れ比率の高い米国大型ハイテク株の価格変動を受け入れるのが難しい人
・定期的な分配金収入を求める人
・米国のみに投資するリスクを取りたくない人
今回は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の特徴をひも解いた。投資信託に万人にとっての正解はなく、その選定基準も人それぞれだ。本連載では今後も各商品を深掘りし、個人投資家が自分の大切な資産を託せる“推し”を見つけるヒントをお届けしていく。
執筆/フィナシー投資信託取材チーム
※記事内の数字は7月10日現在(出所:三菱UFJアセットマネジメント公式サイト、騰落率は資産運用業協会データ)
