投資信託の良しあしを見定めるのは難しい。相場つきが悪くて短期的には成績が振るわなくても、長期で見れば優れた運用を行っている投信は存在する。逆に、波に乗って一時的に好成績を収めたものの、トレンド転換と共に一気に沈んでいく投信も少なくない。本シリーズ「探せ! あなたの"推し"投信」では、長期投信投資家に人気の投資信託の強さの秘訣を探る。
今回取り上げるのは、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが運用する「netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)」だ。純資産総額は6月30日現在で1兆7000億円を超えている。なぜこれほど支持されているのか? 本稿ではその理由をひも解いていく。
26年の歴史を誇る「米国テック投資」の代表ファンド
テクノロジーの恩恵を受ける米国企業株に長期・集中投資する、独自哲学を持つアクティブファンド、というのがこのファンドの性格を端的に表す表現だ。
1999年11月29日設定。ファンドの分類は米国株式ファンドに該当する。運用はゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント・エル・ピー(米国)に委託され、「よりよい投資収益は、長期にわたって成長性の高い事業へ投資することにより獲得される」との投資哲学のもと、個別銘柄の分析を重視したボトムアップ手法で銘柄選択を行うアクティブ運用だ。
銘柄選定の核となるのは、「テクノロジー・トールキーパー」という独自概念。これは、高速道路の「料金所」のように、構築されたインフラやプラットフォームを使って売上数量の増加や価格の値上げが期待できる企業のことを指す。このような、持続可能かつ継続的な収益拡大が見込める企業へ投資する方針を掲げる。
設定当初のインターネット普及期はインターネット・インフラ関連、2000年代初頭のITバブル崩壊時は財務基盤が強い銘柄、、2010年代はクラウド・コンピューティングの分野、そして現在はAIや半導体産業など、IT業界の進化に合わせて銘柄を選別しているのも大きな特徴だ。
「R&Iファンド大賞」では2003年から4年連続で最優秀ファンド賞や優秀ファンド賞を受賞している。NISAでは成長投資枠の適用対象となっている。Bコースのほか、「為替ヘッジあり」のAコースも設定されている。
