投資信託の良しあしを見定めるのは難しい。相場つきが悪くて短期的には成績が振るわなくても、長期で見れば優れた運用を行っている投信は存在する。逆に、波に乗って一時的に好成績を収めたものの、トレンド転換と共に一気に沈んでいく投信も少なくない。本シリーズ「探せ! あなたの“推し”投信」では、長期投信投資家に人気の投資信託の強さの秘訣を探る。
今回取り上げるのは、三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用する「次世代通信関連 世界株式戦略ファンド」、愛称「THE 5G」だ。純資産総額は6月25日現在で8000億円を超えている。なぜこれほど支持されているのか? 本稿ではその理由をひも解いていく。
AI・半導体・通信インフラの巨大企業へ投資
このファンドのよさをひとことで表すなら、「5G」を冠しつつも、AI・半導体・通信インフラへと広がる構造的なテーマに、銘柄を機動的に入れ替えながら投資できる点にある。
2017年12月設定の世界株式ファンドで、主要投資対象ファンドを通じ、日本を含む世界各国の次世代通信関連企業の株式に集中的に投資する。「次世代通信関連企業」とは、通信技術の発展で業績面の恩恵が期待される企業を指す。
運用はニューバーガー・バーマンが担い、ファンダメンタルズ分析で成長性と株価の割安度を検証して銘柄を選定するアクティブ型だ。運用はファンド・オブ・ファンズ方式で、組入上位にはエヌビディア、アップル、台湾セミコンダクター(TSMC)、SKハイニックス、キオクシアホールディングス、ブロードコム(2026年5月29日現在)などが並ぶ。投資信託を通じ、日本を含む世界各国のAI・半導体の巨大企業へ投資できるのが最大のメリットだ。直近のハイテク銘柄の好調により、純資産も拡大している。
原則として為替ヘッジは行わない。NISAでは成長投資枠の対象となっている。毎月分配の「予想分配金提示型」コース(愛称:THE 5G(予想分配金提示型))も設定されており、分配ニーズにも対応している※。
※「予想分配金提示型」はNISAの対象外
