マーケットが注視する成長の持続性

大台となる売上高1兆円の達成へ向け、死角はないのでしょうか。SMCの投資価値を測るうえで、投資家が押さえておくべき重要指標と同社が向き合う事業リスクを見ていきましょう。

前提として、2027年3月期(2026年度)の通期業績予想について、半導体関連需要の急回復や自動車産業のハイブリッド車(HV)向け投資、中華圏での自動化投資などを背景に、売上高1兆円(前期比18.7%増)、営業利益2,190億円(同14.9%増)、純利益1,700億円(同1.6%増)という見通しが発表されています。

①総還元性向50%以上を掲げる強力な株主還元

業績拡大に伴い、株主還元を強化しています。1株当たり年間配当金1,000円(年間配当総額約630億円規模)を実施し、さらに300億円の自己株式取得を行いました。これらを合わせ、総還元性向50%以上を維持する方針を明確に打ち出しています。今期も年間配当金は同額を予定し、500億円の自己株式取得を見込んでいます。

②投資家が定点観測すべき先行指標

ただし同社の業績は製造業の設備投資動向を先行して反映する傾向にあります。そのため、今後の株価や成長性を検討する上で半導体・電機関連および自動車(EV・HV等の受注状況、ならびに中国の乗用車・EV販売台数や国内の機械受注統計といったマクロデータを定点観測することが欠かせません。