人気急上昇の「WCM」はハイテク株組み入れ2割!?
一方、ハイテク株が大きく上伸した中にあって大きく順位を上げた「WCM 世界成長株厳選ファンド(予想分配金提示型)」(朝日ライフ アセットマネジメント)は、ハイテク株への投資比率が低いファンドだ。同ファンドの業種別構成比は2026年4月末時点で「資本財」が34.3%でトップ、次いで「一般消費財・サービス流通・小売り」の8.4%、「医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス」の7.5%が続き、「テクノロジー・ハードウエアおよび機器」は7.3%で第4位になっている。上位の3業種でポートフォリオの約50%を占めていることから、テクノロジー関連はマイナーな存在だ。「ソフトウェア・サービス」の7.3%、「半導体・半導体製造装置」の6.9%を加えてもポートフォリオ全体の21.5%にしかならない。「WCM」の人気が高いのは、ハイテク株以外のところから成長株を多く組み入れているところだろう。
「WCM 世界成長株厳選ファンド」の基準価額の動きは、週前半に下げて、後半に挽回という「NASDAQ100」や「FANG+」と似たような動きになっている。金利上昇は成長株全体にとってマイナス要素であるため、大きなくくりとして「グロース(成長株)ファンド」にくくられるファンド群の動きは金利上昇に足を引っ張られることになった。
SBI証券の現在の売れ筋トップ10は、どちらかといえば「グロース」にベット(賭け)しているようにみえる。イラン紛争の勃発によって市場が混乱したものの、米国とイランの交渉が進んだことで紛争終結が近づいていることが期待される中で、再び市場はグロース株を中心に置いた上昇相場に戻るという見方が強いのかもしれない。この読みで動いているのであれば、米国で一段の金利上昇が起こると大きなダメージを受けることが考えられる。米国の10年債利回りは5月19日に4.66%となった後、5月22日まで連日低下して22日は4.56%となり、前週末15日の4.59%を下回る水準になった。今後の動向に注目したい。
執筆/ライター・記者 徳永 浩
