「加算されなくなりますね」

62歳になって特老厚の手続きをした当時、敦子さんは仕事をする予定はありませんでした。しかし、その数カ月後、月給20万円程度で再び仕事を始め、厚生年金にも加入するようになります。そして、そのまま65歳を迎えた敦子さんに、65歳以降の年金についての年金請求書(ハガキ)が送られてきました。

特老厚がなくなり、代わりに老齢基礎年金と老齢厚生年金の受給が始まる敦子さん。今後の年金額についてもう一度よく聞きたいと思うようになり、詳しい内容について確認するため、再び年金事務所を訪れることになりました。

3年ぶりの年金事務所。その窓口で職員から「65歳以降の年金の請求書ですね。繰下げはしますか? しませんか?」と聞かれます。敦子さんは受給開始時期を遅らせて年金を増額できる繰下げ受給はせず、老齢基礎年金も老齢厚生年金も65歳から受給することを伝えます。これに対して職員から、そのまま年金請求書による請求をすることで、65歳から老齢基礎年金と老齢厚生年金の受給が始まると言われたのでした。

ここで、敦子さんは「夫が65歳になったら振替加算が加算されることになって、その手続きが必要なんですよね?まだ7年も先だけど…」と確認します。

すると、職員から「振替加算については加算されなくなりますね」と予想外のことを言われます。

何故振替加算がなくなるのか敦子さんは疑問に思います。

しかし、職員は続けて「代わりに別の加算が付きます。振替加算よりもかなり多い額となりますし、65歳の今から加算されますよ」と敦子さんに言いました。

何故、振替加算が加算されないのでしょうか。また、代わって別の加算が付くというのは何故で、どれくらい加算されるのでしょうか。

●なぜ敦子さんは振替加算がされないのでしょうか? 後編【手続きだけで300万円近く年金に上乗せ…65歳妻が驚いた「年下夫との結婚」の莫大なメリット】では、「振替加算」の条件について詳しく解説します。

※本記事に登場する人物の名前はすべて仮名です。

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