<前編のあらすじ>
70歳を迎える真人さんは、同じく70歳の妻・宏美さんと一緒に暮らしていました。
真人さんは40年以上会社に勤務し、65歳になって退職したものの、年金は繰下げ受給で70歳開始にしました。
しかし、真人さんは70歳になった3カ月後、急な病気で亡くなってしまいます。真人さんを亡くした妻・宏美さんは悲しみにくれていたのですが、遺族年金の受給ができると聞いていたため、年金事務所を訪れます。
真人さんが繰下げ受給したことで、宏美さんがもらえる遺族年金も増えていると期待していたのですが……。
●前編:「長生きするつもりで年金は繰下げ受給したのに」と妻も嘆いた…「ほとんど年金をもらえず急逝した70歳夫」の残念な年金事情
「計算ミスじゃないですか?」
宏美さんは早速、窓口の職員に「私に遺族年金はいくら出ますか?」と尋ねました。
すると、職員は次のように言いました。
「遺族年金は、遺族厚生年金として97万円受け取れます。これと今ご自身で受け取っている老齢年金105万円と併せて受給することになります」
受け取れることに安心をした一方、思っていたよりは少なかったので、疑問が生じます。
「遺族年金はもうちょっと多いと思っていたのですが、計算ミスじゃないですか? 夫は頑張って年金を増やしていたので……」
宏美さんがそう聞いてみると、職員は答えます。
「この額で合っています。根拠をご説明します」
