確定給付企業年金(DB)・退職一時金制度(退職金)

先ほどのDCでは拠出 = 積み立てる金額が“確定”しているのに対して、DB・退職金は給付 = 将来受け取る金額の算定方法があらかじめ“確定”していることが特徴の制度です。

【特徴】

・将来の給付額があらかじめ決まる
・運用は企業が実施 = 従業員は運用リスクを負わない

DB・退職金は企業ごとに制度設計が異なっているため、あまり詳細を把握されていない方も多いかもしれません。いつのタイミングで給付され、どのくらいの金額が見込めるのか。会社説明資料や退職給付規程などを確認し、概要はぜひ把握しておきましょう。それをベースに、DCやNISAなど、ご自身でリスクを負う運用の方針を考えていくことができます。

転職(自己都合退職)する場合は、定年退職にくらべ給付額が減額される場合があるため、どのような条件の時に減額となるのか、将来のために確認しておくことをおすすめします。

従業員持株会

従業員持株会とは、自社の株式を定期的に購入する制度で、その際に奨励金を上乗せする企業も多くあります。たとえば1万円を拠出した場合、奨励金が10%であれば企業が追加で1,000円を拠出し、合計1万1,000円分の自社株を購入できることになります。このように、自社株をお得に積立購入できる制度です。

【特徴】

・自社株を定期的に少額で購入できる
・奨励金による上乗せがあることが多い

奨励金というメリットはもちろん、企業が株主に分配する利益(配当)や、株価上昇時の恩恵も享受することができます。目先の働きによる報酬が増えると考えると、モチベーションの向上にもつながります。一方で、この制度で購入できるのは自社株のみのため、投資先が集中してしまうことには注意が必要です。業績悪化の際には給与が減り、同時に配当も減り、株価下落の影響も受けるといったことにもなりかねません。全体の資産とのバランスを見ながら活用を考えてみてはいかがでしょうか。