株価の過熱感にも警戒 PERは50倍超
より短期的なリスクとして相場の過熱感も確認しておきたいところです。冒頭のとおりアドバンテストの株価は大きく値上がりしており、PER(株価収益率)は国内の主要な半導体製造装置メーカーと比べても高水準で、割高感も意識されやすくなっています。
【国内の主な半導体装置株のPER(26年3月19日終値)】
・アドバンテスト:53.01倍
・ディスコ:59.69倍
・レーザーテック:43.76倍
・東京エレクトロン:32.77倍
・SCREENホールディングス:21.37倍
※レーザーテックは26年6月期予想、その他は26年3月期予想
一方、テスト装置の競合である米テラダインは、25年4月~12月の実績と26年1月~3月の予想で試算したPERは61.55倍となります(現地時間26年3月18日終値)。上場市場が異なるため単純な比較は難しいものの、PERはテラダインの方が高く、相対的にはアドバンテストの加熱感は薄れます。
ただし、株価上昇率は対テラダインでも高水準です。1年間ではテラダインにやや劣後する水準で、3年や5年ではアドバンテストが圧倒しています。
【アドバンテストとテラダインの株価騰落率】
※アドバンテストは26年3月19日終値、テラダインは現地時間26年3月18日終値
【アドバンテストとテラダインの株価チャート(過去5年間)】
・赤線:アドバンテスト、青線:テラダイン
※アドバンテストは26年3月19日終値、テラダインは現地時間26年3月18日終値
同業と比較しても、アドバンテストのバリュエーションは高水準といえます。半導体製造装置のなかでも、投資家はアドバンテストに厚い期待を向けているようです。
一方で、高い期待はプレッシャーでもあります。今後発表される決算が投資家の期待を下回るようなら、株価は大きく下落する展開も覚悟しておくべきでしょう。次の決算は4月27日に公表される予定です。

