営業益2年連続で倍増へ AIブームでテスト需要が飛躍
まず、アドバンテストがどれくらい好調なのか確認しておきましょう。
アドバンテストの業績は急反発しています。24年3月期はスマートフォンやサーバーの減速などから利益を減らしたものの、翌25年3月期は営業利益が2.8倍になりました。さらに、今期(26年3月期)は同2.0倍を計画しており、利益水準は大きく向上する見通しです。
好調の主因は旺盛なAI投資です。アドバンテストは半導体デバイスのテスト装置のメーカーであり、主な顧客はロジック(CPU、GPUなど)やメモリの設計メーカー、また製造を受託するファウンドリです。これら半導体メーカーはAI需要で業績が拡大しており、アドバンテストのテスト装置にも需要が流入しています。
単純な数量の増加だけでなく、先端化もアドバンテストに追い風です。HPC(※)やAIサーバー向け半導体デバイスはチップが複雑で、かつ複数の搭載が主流になってきており、テストの対象や工程を増加させています。つまり、AIは半導体デバイスそのものを増加させているだけでなく、同時にテスト時間の長期化も発生させており、双方の掛け合わせでアドバンテストには大きな成長機会が生じている構図です。
※HPC(High Performance Computing)…高性能計算。膨大なデータや複雑な演算を高速に処理する領域
世界半導体市場統計(WSTS)によれば、半導体市場は26年に26.3%増の拡大が予想されています。うちアドバンテストの中核顧客であるロジックとメモリはそれぞれ32.1%増および39.4%増と成長のけん引役であり、当面は高い成長が期待されます。

