12/8週のポイント

最後に来週のポイントです。

FOMCでは利下げが濃厚ですが、重要なのはドットチャートの中央値とパウエル議長の記者会見です。中央値はおそらく変わらないとみられ、パウエル議長も今後はデータ次第であるとして方向性をぼかすでしょう。この為、利下げは決まるものの、FOMC通過後にはドルが若干持ち直すと予想します。

一方、日本でも利上げの織り込みが十分進みましたが、政府のスタンスがインフレを警戒するあまり、やや円安警戒へと変りつつある可能性があります。そこに、中立金利を再評価するとの報道も加わっており、市場の円売り安心感がやや変化するかも知れません。この為、来週は154円を割り込むドル安円高にも注意が必要です。もっとも、金利からインフレ率を差し引いた実質金利は依然としてマイナスのままですから円高トレンドに変わるわけでもないはずです。

 
 
 
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