バランスは「6資産」「成長コース」、リスクに傾斜したファンドが優位
ゆうちょ銀行・郵便局の売れ筋トップ10に入っているバランス型ファンドは、「国内株式」「先進国株式」「国内債券」「先進国債券」の4資産に投資するファンドと、「国内株式」「先進国株式」「国内債券」「先進国債券」「国内リート(不動産投信)」「先進国リート」の6資産に投資するファンドの2つに分かれる。
2025年1月以来のパフォーマンスを振り返ると、投資資産に均等に配分して運用するファンドでは2025年10月24日までに「野村6資産均等バランス」の方が「JP4資産均等バランス」を上回る成績を残している。2025年は4月の急落があったとはいえ、10月までをみてみると、世界的な株高が進み、リスク資産の価格上昇が目立つ期間になっている。「4資産均等」では資産の50%が債券ファンドになるが、「6資産均等」では債券への配分は33%程度になる。株式等のリスク資産をより多く保有するファンドの運用成績が良い環境だった。
それは、「成長コース」のパフォーマンスが良かったことにもつながる。「野村世界6資産分散投信(成長コース)」は株式に70%(国内35%、海外35%)配分し、リートの10%と合わせて積極的にリターンを狙っていく(価格変動率は大きい)資産への組み入れ比率が合計で80%を占める。「JP4資産バランスファンド 成長コース」では株式への配分比率は70%(国内45%、海外25%)になっている。このような積極的な株式への資産配分が、直近では、パフォーマンスの上で良い結果につながっている。
執筆/ライター・記者 徳永 浩

