目標売上4兆円 巨額1.6兆円の投資先とは
気になる事業の方向性も押さえましょう。
富士フイルムホールディングスが注力するのがヘルスケアとエレクトロニクスです。特に、ヘルスケアはバイオCDMOとライフサイエンス事業など、エレクトロニクスは半導体向け事業などを「新規/次世代事業」と位置づけ、「成長事業」と合わせ1兆6000億円を投資します(25年3月期~27年3月期)。
【新規/次世代事業】
・バイオCDMO・ライフサイエンス(細胞・遺伝子治療)
・半導体向け先端パッケージ材料
・エレクトロニクス材料(マイクロOLED、AR・VR)
【成長事業】
・メディカルシステム
・バイオCDMO・ライフサイエンス(抗体医薬)
・半導体材料
・ビジネスソリューション(DXソリューション)
出所:富士フイルムホールディングス 中期経営計画
上記を中心とした投資は、28年3月期以降にリターンが発現する見込みです。これを着実に取り込み、連結で31年3月期に売上高4兆円、営業利益率15%の達成を目指します。