「一度の下落で1年の利益を失う」株式ファンドとどう向き合うか
このように、株式やリートへの投資比率を調整することによって、保守型・やや保守型・普通型・やや積極型・積極型の5段階のリスクが異なるコースが設定されているのが「のむラップ・ファンド」だ。銀行の定期預金を中心に蓄財をしてきた人が、「投資による資産形成」に踏み出すには、株式の価格変動とどう向き合うのかということが大きなテーマといえる。実際に、2024年1月の新NISAスタートから株式に100%投資する「キャピタル世界株式ファンド」に投資した人は、2025年2月まで1年余りで投資資産が30%ほども運用で増えたと喜んでいたと思うが、4月上旬にはその積み上がった利益をほぼ全て吐き出すほどの価格下落を経験した。「のむラップ・ファンド」のようなバランス型ファンドは、より穏やかな価格変動によって株式投資のリターンも取り込めるメリットがある。