「ねんきん定期便」のチェック項目

そしてBの項目にある「最近の月別状況です」には、直近1年間の各月の年金保険料の納付状況や納付額が詳しく記載されています。

ここに記載されている内容が、自分の実際の納付状況と合っているのかを必ず確認してください。

もしも、保険料を支払ったはずなのに「未納」と記載されているなど、漏れや間違いがあった場合は、そのまま放置せず、すぐに日本年金機構に問い合わせしましょう。

自分の年金記録が正しく反映されているかを確認することは、将来の年金額に直結する非常に大切なことです。

Cの欄にある「これまでの保険料納付額(累計額)」には、これまでに納めてきた国民年金保険料と厚生年金保険料の累計額で記載されています。

会社員や公務員として厚生年金に加入していた期間がある方は、厚生年金保険料だけでなく、国民年金保険料も合わせて支払っていることになります。

なお、厚生年金保険料は会社と折半で支払っていますが、ここに記載されている金額は自己負担分のみです。

 

上のD欄にある「これまでの年金加入期間」には、国民年金や厚生年金、船員保険といった、これまでの年金制度への加入期間が月数で表示されています。

これらの加入期間を合計したものが「受給資格期間」となります。この受給資格期間が120ヶ月(10年)以上になると、原則として65歳から老齢年金を受給する権利が得られます。

こちらも加入期間に間違いがないか、受給資格期間を満たしているかをしっかり確認しておきましょう。記載されている加入期間に疑問があった場合は、日本年金機構に確認することをおすすめします。

これらのポイントを確認することで、自分の年金記録が正確であるか、そして将来どのくらいの年金を受け取れるかの目安を把握することができます。

「ねんきん定期便」が届いたら、是非これらの箇所をチェックし、老後資金の基本となる収入がどれほどになるのか、知っておきましょう。

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著者名 社労士みなみ

発行元  かや書房

価格 1760円(税込)