正社員のはずが、どこにも居場所がなかった
川口さんは、「もっと慎重に、自分のやりたい仕事と向き合うべきだった」と語ります。
「結局は、誰もやりたがらない仕事しか回ってきません。派遣先では気を遣い、自分の会社でも同期や友人ができず、愛着も湧かない。“正社員”といっても、実際にはとても不安定な立場でした」
現在、川口さんは実家に戻り、自分のようにキャリアに悩む人たちの力になりたいと難関資格の取得に向けて勉強中です。
「ただ立っているだけで、存在意義を失った」
ほかにモームリには以下のような声が寄せられています。
「入社数年の若手社員が辞めたいと言ったら、『年収700万円にするから』と引き止められていた。同じ仕事をしているのに、自分よりはるかに高い給料をもらっているのに驚き、こんな不公平な会社に貢献したいとは思えなくなった」(男性・50代)
「仕事をまったく教えてもらえず、派遣先の協力もなく営業活動もできない。ただ立っているだけの時間が長く、存在意義を失った」(女性・30代)
「毎年の給与改定も賞与も形式的で、上がっても数百円単位。営業からは『ベテランとして若手を支えてほしい』と言われましたが、この10年間、実際には若手の頃とまったく同じ仕事を繰り返してきただけで、何の経験も積めていません」(女性・40代)