“使いやすさ”と“投資商品の多様化”に期待が集まる
続いて、新NISA制度全般に関してどのような期待が寄せられているのかも見ておこう※。
※以下に続く質問はいずれも複数回答可

特に多かったのが、「複雑なルールや制限をもっと簡単にしてほしい」(44.0%)という声。そして、「『成長投資枠』や『つみたて投資枠』の非課税枠をもっと増やしてほしい」(33.0%)、「口座の開設や金融機関の移し替え手続きをもっと簡単にしてほしい」(32.7%)と続く。
現行制度に対し、「仕組みが分かりにくい」「物足りない」「使いこなせない」と感じている人が一定数いることがうかがえる。
では、「組み入れてほしい」と考える投資対象商品は何だろうか。

上位を占めたのは、「海外ETF・REIT」(33.5%)や「社債・地方債など個別債券への投資」(28.7%)、「毎月分配型の投資信託」(26.8%)だった。
求める商品は、投資経験や年齢層によってさまざまだと思われるが、選べる幅をもっと広げてほしいという思いは多くの人に共通しているようだ。
一連の調査結果からは、より柔軟で使いやすい制度設計への期待が寄せられていることが分かる。制度拡充の議論が進む中、今後の動向を見守りつつ、「自分にとってどう活用できるか」を考えておくことが次の一歩につながりそうだ。
《調査概要》 調査名:「オカネコ 新NISA及びプラチナNISA・こどもNISAに関する意識調査」 調査主体:株式会社400F 調査期間:2025年4月18日~2025年4月20日 回答者:全国の「オカネコ」ユーザー370人 調査方法:WEBアンケート