◆下値抵抗力の「世界のベスト」、意外ともろい「SCHD」
楽天証券の売れ筋トップ10でランキングを上げた「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」(愛称:世界のベスト)は、4月の下落相場の中で下値抵抗力の強さを感じさせる動きを見せた。4月の下落で底値となった4月9日時点の基準価額は3月末比でマイナス12.0%となり、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のマイナス12.8%や「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」のマイナス13.2%より軽微だった。その後の戻り相場でも「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と同等の値動きとなっている。市場の下落時に一定の抵抗力を示したことは評価されていいだろう。
一方、もう一つのランキング向上ファンドである「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」(楽天・SCHD)は下落率が「S&P500」や「オルカン」より大きく、さらに、戻る力も弱いという期待外れの動きになった。この動きの悪さは今後の「SCHD」に対する評価に悪い影響を与える可能性があるのではないだろうか。
執筆/ライター・記者 徳永 浩