新NISAで2024年中に金融商品を購入した全国10代~70代男女7610人を対象に実施された「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」(日本証券業協会)。新NISAに関する多様な質問の中から新NISA「成長投資枠」を始めた理由について詳細を見ていこう。
「将来の生活資金確保」が最大の動機も…
同調査によると、成長投資枠の利用者全体(5408人)の51.6%が「将来・老後の生活資金」を動機・目的として挙げている。
これは全ての選択肢の中で最も高い割合だ。次いで「資産形成自体が目的」47.7%、「将来の不測の事態への備え」22.0%と続く。この結果から、多くの利用者が長期的な視点で資産形成を行っていることがうかがえる。
新NISAを始めた動機・目的<成長投資枠>
※複数回答可
出所:日本証券業協会「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」
新NISAを始めた動機・目的<成長投資枠>ランキング
1位 将来・老後の生活資金 51.6%
2位 資産形成自体が目的 47.7%
3位 将来の不測の事態(病気、失業、自然災害など)への備え 22.0%
4位 日々の生活資金(運用しながら取り崩しを行う) 14.2%
5位 特に動機・目的はない 10.2%
全体の傾向から、男性は「資産形成自体が目的」が50.6%と最も高く、女性は「将来・老後の生活資金」が54.5%と最も高い。年代別では20代以下から30代では「日々の生活資金(運用しながら取り崩しを行う)」、30代~40代では「資産形成自体が目的」、40代~60代では「将来・老後の生活資金」が男女ともに他の年代と比べて高い割合を示している。