新NISAの「損得」に影響した可能性がある「経験」とは

新NISA利用者7610人に日本証券業協会が行った調査「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」では1年目の損益を聞いている。

その結果、つみたて投資枠の損益はプラスの人が82.8%、マイナスの人が2.3%、成長投資枠はプラスの人が70.2%、マイナスの人が12.2%となった。

新NISA1年目の損益

・つみたて投資枠…プラスの人82.8%、マイナスの人2.3%、わからない(把握していない)14.9%
・成長投資枠…プラスの人70.2%、マイナスの人12.2%、わからない(把握していない)17.6%

調査では損益状況について、「ある経験」の有無でも比較している。その経験とは「金融経済教育」だ。金融経済教育とは、金融・経済に関する知識を習得し、適切な金融サービスを利活用する力を育む教育のこと。ざっくり言えば、個人が金融や経済の仕組みについて理解を深め、金融リテラシーを身につけるための学びのことだ。

調査結果において最も興味深い点は、この金融経済教育の経験の有無が投資成績に影響を与えている可能性が明確に示唆されたことだ。

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