元本確保型のみで運用している人の割合は?

出所:「確定拠出年金統計資料(2024年3月末)」運営管理機関連絡協議会

なお、元本確保型のみで運用する人の割合は年々減少しています。2024年3月末には「4人に1人」(24.2%)となりました。元本確保を優先する運用から、資産を増やす運用へシフトする傾向が見られます。物価上昇や将来の年金不安などを背景に、運用の選択肢を広げる人が増えているのかもしれません。

まとめ:運用は自分に合った選択を

企業型DCには、さまざまな商品や運用方法があり、自分に合った選択をすることが大切です。

元本確保型は安全性が高く、資産を守りながら計画的に運用するのに適しています。ただしインフレ時代に元本確保型のみの運用では、実質的な資産の目減りという点を念頭に置いておく必要があるでしょう。

確定拠出年金では最終的な出口戦略、つまり資産を売却するタイミングが重要となります。出口が近づくまではリスクを取ってリターンを狙い、徐々に利確(利益確定)をしながら預貯金などの元本確保型に資金をシフトしていくなどの運用計画に目を向けてみることも一案です。

なお投資信託を選ぶ際は、手数料や運用成績を確認し、自身のリスク許容度に合った商品を選ぶことがポイントです。データを参考にしながら、運用方針を見直してみてはいかがでしょうか。